成人スティル病に合併する重篤な病気として「血球貪食症候群(HPS)」があります。
同時に発症することも、スティルになってからHPSになることも、HPSになってからスティルになることもあるようです。
HPSの症状は発熱、全身倦怠感、出血、意識障害、痙攣、リンパ節腫脹、肝脾腫などです。
血液検査では、血球減少、凝固障害、肝機能障害、高フェリチン血症、高LDH血症などす。
この疾患の決め手は骨髄、リンパ節、肝臓、脾臓、脳脊髄液において血球貪食細胞が一定以上増加していることです。詳細は
ウィキペディアか
病気のプロファイルを参考にして下さい。
それにしてもスティルとHPSって発熱、リンパ節腫脹、高フェリチン血症と共通点が多いです。Current Medical Diagnosis&Treatmentの著書で有名な
Tierney先生は5000μg/l以上高フェリチン血症はスティルかHPSしかないとおっしゃっているほどです。-Lawrence M. Tierney, Jr., M.D., Ashraf Thabet, M.D., and Ha Nishino, M.D.: Case 10-2011 ― A Woman with Fever, Confusion, Liver Failure, Anemia, and Thrombocytopenia.
N Engl J Med 2011; 3641: 1259-1270
次回にスティルとHPSの違いについて私なりに考えて

みようと思います。
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