蕁麻疹(じんましん)
2010.11.06.04:39
Wedi教授が、12-15%の生涯有病率*で、もっとも良く起こる急性特発性蕁麻疹の概要を述べた。よく見られるにもかかわらず、よいEBMに基づくガイドラインはない。
詳しい病歴の聴取と皮膚描記症**を含む詳しい身体検査は必要だが、家族歴がない限り、血液検査は勧められない。家族歴がある場合は、赤沈、CRP、全血球検査、咽頭スワブ、IgE特異的抗体を考慮する。大人と子供でもっとも多い原因は感染、特に上気道ウィルス感染である。非ステロイド系炎症剤とアモキシシリンが急性蕁麻疹を引き起こしている可能性もあるが、子供では食物は2番目に多い原因である。
-Urticaria: An Evidence-based Update. Conference Report. A.B. Alexandroff; K.E. Harman The British Journal of Dermatology 2010; 163: 275–278
*生涯有病率:一生のうち一度はかかる割合
**皮膚描記症:何もない正常の皮膚を擦って、蕁麻疹のような赤い膨隆疹が出ること。
ストレスも原因になる、あるいは原因の一部になることもあるようで、原因を特定するのはなかなか難しいようです。お蔭様であれから二人とも蕁麻疹はでておらず、元気に過ごしています
