生物学的製剤 ~レミケード、エンブレル、ヒュミラ~
2010.03.02.23:41
少し長くなりましたが、ヒュミラは2週間に1回の注射でいいけれど、エンブレルは1週間に1回のペース、エンブレルに比べて、ヒュミラのほうが効果が薄れたり、アレルギー反応が起こったりしやすい、ということでしょうか。RAの治療に使用されるTNFを標的とした生物学的製剤(表が見づらくてすみません
)
レミケード®は、全体の25%がマウス蛋白なので、ヒトにとっては本来の体にはない異物と認識されるために、アレルギー反応がおこることがあります。また連用しているとレミケードに対する抗体(抗キメラ抗体)ができて、効果がうすれてくることがしばしばあります。このアレルギー反応や抗キメラ抗体の産生を抑えるためにMTX(メトトレキセート)と必ず併用します。
エンブレルは、すべてヒト蛋白でできています。マウス蛋白がなく抗キメラ抗体はできないため、MTXとの併用は必ずしも必要ではなく、単独でも使用できます。アナフィラキシーはほとんどありませんが、局所の発赤やかゆみなどの軽いアレルギー反応は多くみられ、時に全身のかゆみやじんましんなどの強いアレルギー反応や効果の減弱がみられます。またレミケードと異なり、皮下注射で使用します。半減期(体内での薬の濃度が半分になる時間)が4日と短いため、1週間に1-2回の注射が必要です。
ヒュミラはレミケードと同様のモノクローナル抗体製剤ですが、マウス蛋白を含みません。このためMTXは併用不要で単独での使用が認められてい ます。しかしマウス蛋白を含まなくても、中和抗体(抗アダリムマブ抗体)が欧米では17%、国内の治験では約40%の患者にみられたと言われており、効果の減弱やアレルギー反応がみられる可能性があります。ヒュミラの投与方法は皮下注ですが、エ ンブレルと異なり半減期が長いため2週間に1回でよく、エンブレルの週2回と比較して使用しやすいと思います。注射した部位に発赤やかゆみなどが時々みられますが、通常軽度で、使用を継続することは可能です。
-リウマチ情報センターより(2010年3月2日にアクセス)
今日、もう一度L先生と相談して決めます。自分にうまく注射

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