抗TNF療法によるリンパ腫の発症リスクの上昇は認められず
2012.11.17.05:28
エンブレルの添付文書の3.海外臨床試験における悪性腫瘍発現頻度副作用の項に、悪性腫瘍(悪性リンパ腫を含む)の観察例数が記されています。
対象は、抗TNF薬による治療を新たに始めたRA患者1万1987例(コホート1)と、コホート1と年齢、性、喫煙歴などの背景がほぼ同様で生物学的製剤以外のDMARDで治療を行ったRA患者3465例(コホート2)の計1万5452例。
結果だけを見ると、リンパ腫の新規発症はコホート1が64例、コホート2が20例であり、10万人・年当たりの発症例数は96例、152例と、コホート1の方が少なかったのですが(ハザード比[HR]は0.61)、有意な差はありませんでした。
統計学的には、抗TNF薬で悪性リンパ腫の危険性が高まることはないようですが、誰にでもリンパ腫を始めとする癌になる可能性はある訳で、リンパ節が腫れてきたり、体重が減ってきたり、何となく身体がだるかったりなどの症状が出てきたら、安心のためにも、病院
に行ったほうがいいかもしれません。
第76回米国リウマチ学会、英国Arthritis Research UK Epidemiology UnitのKimme L Hyrich氏らの発表で、British Society for Rheumatology Biologics Register(BSRBR)の前向きのコホート研究の結果です。本剤投与群での非黒色腫皮膚癌を除く悪性腫瘍の観察例数は、予測例数23.594例に対し26例であり、そのうち悪性リンパ腫の観察例数は、予測例数0.914例に対し5 例であった。一方、プラセボ投与群における悪性腫瘍及び悪性リンパ腫の観察例数は、それぞれ予測例数0.259例、0.010例に対して0 例であった。
対象は、抗TNF薬による治療を新たに始めたRA患者1万1987例(コホート1)と、コホート1と年齢、性、喫煙歴などの背景がほぼ同様で生物学的製剤以外のDMARDで治療を行ったRA患者3465例(コホート2)の計1万5452例。
結果だけを見ると、リンパ腫の新規発症はコホート1が64例、コホート2が20例であり、10万人・年当たりの発症例数は96例、152例と、コホート1の方が少なかったのですが(ハザード比[HR]は0.61)、有意な差はありませんでした。
統計学的には、抗TNF薬で悪性リンパ腫の危険性が高まることはないようですが、誰にでもリンパ腫を始めとする癌になる可能性はある訳で、リンパ節が腫れてきたり、体重が減ってきたり、何となく身体がだるかったりなどの症状が出てきたら、安心のためにも、病院

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