子供にとっての引越し
2010.05.12.07:25


ぴっかりさんの子育て相談室には
ロスに着いたばかりの頃は、何とか慣れてもらおうと息子君と散歩したり、公園へ行ったり、図書館へ出掛けたりしていたのは間違っていなかったようです。息子君、泣いて引っ越しというのは、子どもにとって、大人が考える以上に精神的にきついものです。見慣れない景色や住み慣れない家には、恐怖さえ抱いてしまう子もいま す。もともと人見知りが強かったとのことですから、繊細なお子さんなのでしょうね。そんな子どもにとって、新しい場所での新しいお友達というのは、「こわ い」という気持ちが先立っても不思議ではありません。(省略)
それでは、なるべく泣かせないように、公園に行かない方がいいのでしょうか? 着替えやオムツも本人の気が済むようにさせればよいのでしょうか? そうで はないと思います。その理由はふたつあります。
第1の理由は、腫れ物にさわるようにしていれば、一見不安がなくなったように見えるかもしれませんが、かえって不安を深く抱え込んでしまうことになるからです。泣いて不安を訴えてもらう機会を持った方が、「逆境」を乗り越える力がついてくるというもの。といっても程度問題ですが、できる範囲でよいですか ら、泣きながらでもチャレンジする機会をもつほうがよいでしょうね。泣いて不安を吐き出すことによってこそ、不安は解消していくのです。
第2の理由は、お子さんの心の中には、二つの気持ちがあるからです。ひとつは、「ボク不安だよ、ボクできないよ」という気持ち。もうひとつは、「ボク、 頑張りたい」という気持ちです。かわいそうだからと、子どもの好き勝手をやらせていると(つまり、逃げる方向ばかりで行くと)、いたずらやワガママがどん どんエスカレートすることがあります。これは、「どうせ、ボクは弱虫でダメな子だい!」というスネが強まるからです。公園にせよ、着替え・オムツにせよ、 泣きながらでもチャレンジさせるという方向が、実はお子さんの「お兄さんになりたい」という本心を受け止めることになるのです。引っ越しをしてから、子どもの様子がおかしい、-ぴっかりさんの子育て相談室(2010年5月10日にアクセス)

そんな中、一番不安だったのは私だったのかもしれません。息子君に泣かれて、「私も帰りたいよ。」
